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中論・7-3頌 生起、継続、消滅と客観世界

第三頌 生起、継続、消滅と客観世界 

西嶋先生の訳
生起、継続、消滅というような(時系列的な)経過とは異なった事態が、綜合的な客観世界の特徴である。

(生起、継続、消滅というような)不安定な状態が実在している場合には、綜合的な客観世界の特徴も実在せず、綜合的な客観世界も実在しない。




中論を勉強しています
綜合的な客観世界の特徴は現在の瞬間において存在する事であり、生起、継続、消滅という様な時間の経過が必要な状態の存在ではない。

もしも生起、継続、消滅という様な絶えず変化する時間経過を実在させるならば、現在の瞬間の存在である綜合的な客観世界の特徴も実在せず、そして綜合的な客観世界も実在しない。

坐禅をしました
生起、継続、消滅は時間の経過の存在が必要であるが、綜合的な客観世界は時間の経過の存在を必要としない。何故ならば綜合的な客観世界は瞬間における事実であるからである。

時間の経過によって絶えず変化している生起、継続、消滅のようなものが実在しているとするならば、それらは頭で考えだした事であり実在していない。もしもそれらが実在するとなれば綜合的な客観世界の特徴である現在の瞬間が実在する事がなく、そして現在の瞬間がないことによって綜合的な客観世界も実在しない事になる。

*綜合的な客観世界は現在の瞬間における事実であるから、生起、継続、消滅というような時間の存在を必要としない。逆に言うと時間の経過の中に綜合的な客観世界は存在しない。存在していると思っている客観世界は全て錯覚であるが、現実の綜合的な客観世界は目の前に確かに実在する。

*目の前の綜合的な客観世界は生起、継続、消滅というような時系列的な経過の様子を決して示していない。目の前の綜合的な客観世界は瞬間瞬間に移り変わっているから、非常に変化に富んだ不安定な世界であるかの様に見える。しかしこの世の中において現実の世界は目の前の綜合的な客観世界しか存在しない、それ以外の世界は全て錯覚であり実在しない。

※不安定な状態=絶えず変化している様に見える状態
※綜合的な客観世界の特徴=現在の瞬間に実在する事
※時系列的=時間は頭で考えだされた概念である。

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プロフィール

悠村隆道

Author:悠村隆道
ご訪問ありがとうございます。
妻と2人暮らし。68歳。自営業。
自宅で毎日(朝・晩)坐禅をしています。
師事した愚道和夫老師より平成15年「授戒」を受け、平成20年「嗣書」を授かりました。    

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