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中論・第五章 物質的な要素に関する検証

第五章 物質的な要素に関する検証に入る前に西嶋先生の解説です。

仏道の立場は唯物論の立場とは違うが、物質の存在を客観世界に対する一種の解釈として認めている。したがって仏教哲学においては古来から五大という概念が使われ、地、水、火、風、空という五つの物質的な要素が説かれている。地は近代科学における個体を意味し、水は液体を意味する。火は今日の理解では酸化現象であるけれども、古代インドにおいては一種の物質的な要素と考えられていたのであり、風は気体、空は空間を意味している。しかし本章においてはそのような物質そのものの説明ではなく、われわれの交感神経が強い場合現われて来る理性の世界や、副交感神経の強い場合に現われて来る感性の世界では、現実の世界の実在を確認することが不可能であるけれども、自律神経が均衡した状態の場合には、直観的な判断を通して現実世界の実在を確認することのできる事情が述べられている。

抽象概念 : 空間
具体概念 : 特徴
現実概念 : 事物


坐禅をしました
唯物論は物質があるからこそ観念や精神や心が生まれるという考え方であるが、だからこそ物質の探求をすれば全てが解決するという考え方になる。
仏教では物質は物質そのものとして存在すると考える。物質はその存在を証明しようとしても証明できないが、存在しているとしか考えるほかない程、信仰に近い確かな事実である。だから仏教では原因結果の法則を説き、科学的に証明できないものは仏教の教ではないと言い切れる。例えば「二人で努力をすれば1+1は3でも4にでもなる」と言う教えは仏教ではない。

※外界の世界を物質として眺めてみる。
外界の世界には色々なものが存在しているが、本章では物質として外界を眺めて外界の世界を説明している。だから一見すると好ましい状態とか好ましくない状態とかが見えたとしても、それを肯定も否定もするわけではなくただ単純な事実として説明している。


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プロフィール

悠村隆道

Author:悠村隆道
ご訪問ありがとうございます。
妻と2人暮らし。68歳。自営業。
自宅で毎日(朝・晩)坐禅をしています。
師事した愚道和夫老師より平成15年「授戒」を受け、平成20年「嗣書」を授かりました。    

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