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中論・7-34頌 現実の世界と言葉に依る説明

第三十四頌 現実の世界と言葉に依る説明

西嶋先生の訳
たとえば幻想であるとか、夢であるとか、ガンダルヴァと呼ばれる架空の都市とかは、

生起であるとか継続であるとか消滅であるとかと同じように、単に言葉による説明に過ぎない。




中論を勉強しています
幻想とか夢とかガンダルヴァと呼ばれる架空の都市とかは、抽象的なものであり言葉による説明に過ぎず実在しない。

現在の瞬間の出来事は現在の瞬間の事実なのに、例えば生起であるとか継続であるとか消滅であるとかと言葉にするとあたかも抽象概念が実在している様に錯覚するが、それも言葉による説明に過ぎず実在しない。

坐禅をしました
この世の中は幻想であるとか、夢であるとか、ガンダルヴァと呼ばれる都市が代表する蜃気楼の様なものと云われ、この世の中は実在していないと云われて居る。

しかし現実において、この世の中は既に存在しており目の前に広がる安定した世界である。この世の中は実在しているのであるが、この世の中を言葉によっていくら説明しようとしても、とても説明出来るものではない。



*ガンダルヴァ(乾闥婆 けんだつば)
インド神話においてインドラ(帝釈天)に仕える半神半獣の奏楽神団。蜃気楼の事をガンダルヴァの居城に喩え「乾闥婆城」(gandharva-nagara)と呼ぶ。

※言葉によってこの世の中の存在を説明しようとすると全てが抽象的なものになってしまう。だからこの世の中は抽象的なものではないかと考えてしまい、この世の中は実在しないと主張してしまう。しかし現実においては、この世の中の客観的な事物を五の感覚器官が感受するという働きがある事は疑う事が出来ない事実である。だからこの世の中が存在しないという主張は錯覚であり、この世の中が実在する事が現実である。

※事実を言葉で説明する事は出来るがその言葉は抽象的なものであり、事実は実在するのであるが言葉で説明するものは実在するものではない。



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プロフィール

悠村隆道

Author:悠村隆道
ご訪問ありがとうございます。
妻と2人暮らし。68歳。自営業。
自宅で毎日(朝・晩)坐禅をしています。
師事した愚道和夫老師より平成15年「授戒」を受け、平成20年「嗣書」を授かりました。    

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